今日は「1189の日」後半戦!!!
いいバッグで気分をクッと上げてもらえると嬉しいです!
13回目となる今回のテーマは「kawa-kawa裁断工場編!」
企画部がメーカーの核とするならば、裁断部はメーカーの肝といえる部署です。
企画部や生産管理部、営業部がモノづくりの下準備を行い、販売される商品の生産はこの裁断部からスタートします。
ひとくちに裁断と言えど、カタカタとスムーズに進められる仕事ではございませんで、毎日ふりかかる難題に挑んでいます。
kawa-kawaではもちろん革を使用しています。
キズの多いやんちゃなものからすべすべ肌のものまで、1枚1枚表情は異なり、同じものはふたつとないので、繊維生地のように一定のマーキング(各パーツの配置)ができません。
そういう個体差と向き合いながら、見極めていきます。繊維モノ同様、地の目(簡単にいうと生地の向きで、伸びやすい伸びにくいなど)なるものは革にも存在します。
脱線しますが、その昔、地の目違いのジャケットを買ったことがあるのですが、後身頃が身幅に対して伸びにくい方向で裁断していたので、身体の動きがかなり制限されました。
地の目違いを明記したアウトレット品だったので、了承はしていましたがストレスフルな状態で、しばらくすると着ない1着に成り下がりました。
それぐらい地の目は重要だということをお伝えしたく。
本線に戻ります。
バッグでもハンドルは伸びにくい向きで裁断し、底や口元などのしっかりさせたい部位や柔らかくしたい部位など、デザインに応じて考えてパーツごとに裁断していきます。
これはハンドルで、伸びや手触りを最も気にするパーツです。
特にkawa-kawa製品は「革の風合いを活かす」デザインが主となっているので、芯使いでカッチリさせるような逃げ場がございません。
なので、裁断スタッフもデザインの特性をしっかりと把握し、日々研鑽しております!
これが牛革の半裁といわれるものです。
背中側とお腹側で繊維の細かさや質感が異なります。
こちらは背中側で、繊維の目やキメが整っている部位です。
こちらがお腹側で、柔らかいですが、キズやシワが多くなります。
kawa-kawaのスーパーソフトは手で押すと、「手の跡がつく」ほど柔らかく仕上げています。
こういう風にギュッと押すと・・・
こんな感じに手形が。 でもなんか光の加減であまり見えませんね…
これでも結構へこんでいます。
kawa-kawaオリジナル素材といえば「wet」がありますが、これはこれで革とは異なる難しさがございます。
反物から粗裁ちで、裁断しやすいサイズに均一にカットしていきます。
もちろん地の目を考慮しています。
革とは違い何枚か重ねて裁断するのですが、裏面を上にしたり、紙を敷いたり素材or抜き型に応じた裁断方法で行っています。
「抜き型」とは・・・タガネと呼ばれる金属の刃付き金型のことで、プレス機で圧力を加えて素材を切り取ります。
これがそのタガネでデザインの数だけタガネもあるので、倉庫にも大量にあります。
革もスパッと鋭利な刃なので、手が滑って足元に落ちたりなんかしたら。。。
ゾッとしますね。
ついでに裁断機材もご紹介いたします。
まずは反物を粗裁ちする時に使用している「ロータリーカッター!」
いわゆる大工さんが使っている丸ノコのハンディタイプで、円形の刃が回転して素材をスパッと。
ギュイーンというモーター音が裁断場に広がります。
タガネを用いて、色んな素材を油圧の力で押し切る「クリッカー!」
革の裁断でフル稼働する機材でとても便利ですが、指をはさまないように注意しなければなりません。
これは大きなor長いものを圧力で押し切る「裁断機!」
なんていう名称かは知りませんが、いわゆる「プレス機」です。
機材重量は3トンだそうです。